昔の日本の「特攻」について考える

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オンライン家庭教師 自爆テロ イスラム

日本の特攻は、近年のイスラム原理主義者の自爆テロの原型とも言われますが、これについてはどう考えますか。

似て非なるものだと思います。みなさんが学校や、家庭教師の先生に教わった歴史の中には「特攻」というものがあります。
日本の特攻は正規軍が正規の作戦として採用しました。アメリカを相手に戦いを挑むなんて無茶なことをしでかし、負け戦の中で日本人はパニックを起こした。その結果、訳がわからないまま、およそ不合理の極致としか考えられない、若者をむざむざ死なせるような恥ずかしい作戦を遂行しました。

現代のイラクやパレスチナなどで起きている自爆テロは、原理主義者たちの宗教心に根差しています。爆弾を背負って突っ込めば、天国に行けると指導者に言われ、それを信じて自爆するのであって、日本人が雰囲気にのみ込まれて特攻に志願したのとは、意識がかなり違っています。

それと、イスラムの自爆テロには現世に対する強い否定、自ら死ぬことでしか晴らせない敵への激しい恨みが込められているような気がします。現世の不幸を死によってしか越えられないと彼らが信じ続ける限り、自爆テロは続くかもしれません。

さて、勉強する意味をいろいろと話してきましたが、言いたいことは、さまざまな問題について一人一人が自分で考え、周囲の雰囲気や情緒に流されずに行動しようということに尽きます。オンライン家庭教師でも自主的に勉強する生徒を育てることを目標としています。それが人気の理由です。

作家としては、物事を明晰に分析的に考えようと心がけてきました。と言っても文学表現には曖味さも必要だから、表現する段階では情緒も付け加えてきましたが、思考の段階では、自分が得てきた知識を有効に活用し、なるべく自分独自の発想を論理的に組み立ててきたつもりです。

生命の起源や脳死の問題にふれたのは、ぼくならこう考えるという具体的な思考の例であり、だれもが同じ意見をもつ必要はまったくありません。ただし、物事を合理的かつクリアに考える重要性については、重ねて指摘しておきたいと思います。

日本人はもっと世界に通用する論理を身につけるべきですし、理解力・想像力・表現力はそのための基礎となる。勉強でこの三つの力をしっかり養い、さまざまな問題を合理的、論理的に判断する人が増えていけば、社会の幸福度がよりアップする確率が上がると信じています。

 

オンライン家庭教師 国語 勉強法

では、リテラシー能力を高め、社会をよりよくするような勉強法はどうすれば身につくのでしょうか。

まず、国語から考えてみましょうか。国語教育は勉強の中で最も大切であり、いくら徹底しても足りないぐらいだと思います。小・中学校で読み書きの基本をしっかり押さえるのは当然のこと。もっと力を入れるべきなのが作文教育でしょう。

アメリカの学校では、生徒にレポートを頻繁に課します。課題を与えたら、必ずじっくり考えさせて、自分の意見を表現させようとします。それは、子どもたちの理解力・想像力・表現力の向上を図るためにほかなりません。読ませて、考えさせて、書かせる、そして書いたものを教師が添削する。これを学習の中心にすえ、何度も繰り返します。

日本の小学校でも子どもによく作文を書かせます。しかし、そのやり方はかなりおかしなものです。

作文教育の根幹は、与えられた素材を理解し、自分はそれについてどう思うかという意見をもち、文章で表現することです。しかし、日本の子どもたちの作文には「独自の言いたいこと」がありません。先にも述べたように、ぼくは塾講師や家庭教師を経験したことがあり、作文にも目を通す機会がありました。それでわかったのですが、子どもたちは常に大人の顔色をうかがっています。作文を通じて、各自が意見を明確に表明しようとするのではなく、なんとなく世間が望んでいるような雰囲気に合わせたものを書こうとする。

教師は教師で、無難で体裁のよく整った文、要するにお利口さんの文章をよい作文、と見なし、評価する。これでは自分の意見を大胆にはっきり言えるような子どもが育ちません。

たとえば、ぼくはこんなやり方で子どもたちの作文に目を通し、添削していました。まず一回目は、こちらからは何も言わずに作文を書かせてみます。子どもは焦点のぼやけた、とりとめのない文章を書くものです。与えられたテーマに対して、何を言いたいのかが、読む側にはさっぱり伝わってこない。子どもたち自信の意見がまとまってないのだから、これは当たり前です。

そんなとき、ぼくは「自分で何を書きたいかわかってないだろう?」と書き直しを命じました。

二回目の文は、一回目よりもクリアなものができ上がります。何か言いたいこと、書きたいことがあるのだな、ということは文章から伝わってくるのです。しかし、この場合の「言いたいこと」は大人たちが喜びそうなこと、世間一般の意見、世論に合わせたような内容にすぎません。そこで、ぼくはオンライン家庭教師の生徒に「君自身の意見をもうちょっと強くもってごらん」とアドバイスしました。

ここまでやれば、子どもはテーマに対して自分がどう思うのかを真剣に考え始めます。三回目の文章にはかなりしっかりした意見が出てきます。でも、まだ足りない。それは文章が平凡だからです。そんなとき、ぼくは「君ならではの特色がまったくこの作文には出ていない」と指摘しました。そう言われると、子どもたちはしばらく考え込んでいました。ここでようやく具体的なアドバイスです。

「最初の一行を書き換えろ。一行目を君らしい個性のある文にしてごらん」

作文というのは書き出しが勝負です。最初の一行を変えれば、そこに特色が表れ、勢いに乗って全体がガラガラと変わっていきます。あとは仕上げとして論理展開を少し整理すれば終わり。一つの作文が仕上がるまで、五回ぐらい書き直しをさせていました。

今でもたぶんそうでしょうが、ぼくたちが子どもの頃、よく読書感想文なるものを書かされました。子どもにとってこれは大変な苦痛で、オンライン家庭教師や学校で「夏休みの宿題に出されたりすると、八月の終わりにはずいぶん苦労させられます。結局あやふやなものしか書けなくて、作文が嫌いになる子どもはかなりいるのではないかと思われます。

だいたい日本の小説には、力強いテーマといったものがほとんどありません。日本文学の過去から近現代の私小説に至る流れの中心を占めるのは、人間の心を含めた風景の描写であり、語る主体のテーマや考え方は含まれません。

作家は情緒や雰囲気を切り取り、写実して見せる手法をとっているにすぎず、そこには屹立した個人の確固たる考えがない。作家の自我は出てきません。だから先生に「この作品を読んで、そのテーマについて書け」と命じられて、子どもたちが園ってしまうのは当然なのです。

せめて読書感想文を実のあるものにするためには、教師による添削が欠かせないでしょう。子どもたちが提出した作文に、漫然と花丸や二重丸をつけるだけではダメなのです。ぼくが子どもたちにしたように、自分の意見をもたせ、個性のある書き方で論理を展開させるトレーニングをすべきだと思います。でなければ、たとえ宿題が完成したところで、何も身につきません。

 

オンライン家庭教師 作文 読書感想文

教える側の力量も問われそうです。

父親であり、小説家であるという立場から娘たちの作文も見てきましたが、普通のお父さんにそんな暇はないでしょうし、専門家でないと添削はそう簡単にはできません。当然その役割は学校の教師が担わなくてはなりませんが、それには能力と覚悟が必要となります。国語教師には相当優れた人材が求められるということです。

次に英語について話しましょう。さっき学校やオンライン家庭教師などで学ぶべきことは、「世の中に出て役に立つ知識ではない」と話しましたが、せっかく英語を学ぶからには英会話ができた方がやはり便利です。しかし、今さら指摘するまでもなく、日本人は英会話がとても苦手です。一体なぜ、そんなふうになってしまうのかを考えてみたいと思います。

ぼくは仕事柄、海外でいろいろな人と出会い、話す機会があります。その中にはかなり日本語が流暢な外国人もいて、会う度にとても驚かされます。先目カナダで知り合った女性も、カタコトながら立派な日本語を話せました。

「どこで日本語を習ったの?」と尋ねると、「大学の第二外国語で」という答えが返ってきました。実際に勉強したのは「二、三年ぐらい」と言いますから、びっくりです。彼女の日本語は、とても二、三年で身につけたとは思えないぐらいしっかりしたレベルに達していました。

よく西洋人が日本語を学ぶのは困難と言われますが、本当にそうでしょうか。『らせん』をドイツ語に翻訳したドイツ人は、ビクトリアという名の若い女性で、ときときメールをくれるのですが、彼女の書く日本語は完壁と言っていい。一字一句、「てにをは」に至るまで間違っていません。

ビクトリアは「これまで日本に一番長く住んでいたのは半年ぐらい」とさらりと言ってのけます。ドイツの大学で日本語を学んだ後、来日。短期の滞在と帰国を繰り返しながら、日本語の会話も文章もパーフェクトにこなせるようになりました。

もちろん彼女が頭のいい、優秀な翻訳家だということは、付き合っていれば伝わってきます。しかし、あれほどの語学力を見せつけられると、オンライン家庭教師の講師であるこちらがいささか圧倒されてしまう。なにしろ多くの日本人は中学・高校で六年間、さらに大学でも英語を学ぶのに、英会話となるとさっばりという人があまりにも多いのです。これはもう民族の宿痾とでも呼ぶべきものかもしれません。

 

前回の記事はコチラ→【将来人間のクローンが出来たらどうなる?

 

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