【家庭教師コラム】日本人と欧米人の自然観の違い

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今回お話する話はオンライン家庭教師も受験も関係ありませんが、気晴らしに読んでみてくださいね。

どんな話かというと日本人と欧米人の自然観の違いについてです。

日本人の国民性は、この列島に暮らす人々の大多数が農耕民族だった歴史に起因します。農民は何よりも安定を重んじ、備えあれば愛いなしで、いつも万が一のときの準備を怠りません。貯蓄を好み、リスクを冒そうとしない日本人のキャラクターは農民の暮らしの中で形成されていきました。
 加えて日本は島国です。四方を囲む海をわれわれの先祖は自然の要塞にしてしまいました。元寇以外、他民族からの攻撃にほとんど脅かされずにすんだ代わりに、近代までの日本人は列島の中に閉じこもりました。
 日本人がいかに冒険心をもたなかったかについては、日本古来の船の構造を見ればになよくわかります。江戸時代に大坂と蝦夷地を結んだ北前船にしても、日本海沿岸を行き来するだけの帆かけ船でした。風に向かって進んでいく船を日本人は造らず、眼前に広がる太平洋に乗り出そうとは決してしませんでした。
 他方、西洋人は狩猟民族ならではの行動力、好奇心、アドベンチャー精神にあふれています。自然をも自らの管理下に置こうという意識が強く、どんどん船を造って世界へと旅立ちました。一五世紀の大航海時代には世界中の海をめぐりきり、海を知り尽くせば、今度は空です。飛行機を発明し、それでまた海を渡ろうとする。とにかく次々にチャレンジを重ねていくのです。
 欧米のヨット乗りたちを観察して気付くのは、彼らが頭のネジが飛んでしまっているのではないかというぐらい冒険好きなことです。陽気で楽天的で、自信とたくましさが全身にみなぎっています。そして、たいていのヨットマンは何をやっても食べていけるぐらいに思っています。
 日本人のヨット乗りを欧米人と比べると、よく言えば繊細、悪く言えば精神的なタフさに欠けるようです。四年に一度開催されるアメリカズ・カップを日指すような才能のある選手でも、レースが終われば、契約が終了し、無職になってしまうことを心配しています。先のことを悲観的に考えすぎてしまい、その結果、本番で実力が思い通りに発揮できなかったりします。

ここまで読んでくれたか、全然オンライン家庭教師の話出てきませんよね。

そうです。この記事はオンライン家庭教師の話はしません!人気ランキングも、おすすめの家庭教師も紹介しませんので

そのつもりで続きも読んで行ってくださいね。

かつて日本を訪れた西洋人は、日本人を「勇猛果敢な民族」と見なした?

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 完全に誤解だったと思います。確かに西洋人は今でも日本人にサムライのイメージを見ようとします。ぼくだって外国を旅行していて「オー! ラストサムライ」と冗談交じりに言われたことはあります。武士こそ日本人の典型という見方が、当の日本人の間でも根強いようです。
 しかし、日本人=サムライという見方は本当に正しいのでしょうか。江戸時代、武士階級の全人口に占める割合はわずか四%ぐらいでした。そんなこく少数の階級が、日本人全体のキャラクターを決定していたとは、ぼくには到底考えられません。人口だけ見れば、各地の農民の方が圧倒的に多数派だったのですから。
 黒澤明の映画『七人の侍』では、百姓たちが、食い詰めた浪人を雇って野武士の襲撃に備えます。百姓たちは戦いを武士に任せ、弱々しい声で「助けてくれ」と言いつつも、小屋の中に武器や食料をごっそり隠し持っている。あの姿こそ、本来の日本人をよく表しています。
 また、武士に勇猛果敢というイメージをもたせすぎるのもいかがなものでしょうか。江戸時代になると、武士はすでに戦闘の専門集団と言うよりは行政官でした。さほど武芸に秀でていなくても務まったし、剣術の腕よりも官吏としての能力が必要とされました。
 泰平の世で、武士道は茶道や華道のように作法としてのみ残っていたのであって、武士は言わば「家元」のような存在ではなかったのでしょうか。茶道は日本の伝統文ですが、現代のすべての日本人に茶道の心得があるわけではありません。同じように、武士道が現代の日本人のキャラクターに影響を与えているとは、ぼくに考えられないのです。

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